SE工法の家
今、僕が打合せしている住宅でSE工法の家がある。
来月いっぱいくらいで打合せが終了予定である。
SE工法とは、木造にはないRC造(鉄筋コンクリート)やS造(鉄骨造)の自由度をもった工法である。
単純にいうと、木造ラーメン工法というものです。
ラーメンとは、柱、梁だけで建物の構造を成すものであり、筋交いや耐力壁などがいらないものである。なぜいらないかというと、柱梁の取合部に鉄骨プレートがセットされており、柱と梁が強固に堅結される(固定度を期待できる)のです。
在来の場合、柱梁の取合いは柱を欠いて(彫って)それに梁を差込、それが抜けないように金物で堅結するだけですから、柱と梁の固定度はないに等しいため、筋交いが必要です。また、2×4の場合はこれは壁で地震や風圧に抵抗するため、耐力壁がいないと話しになりません。
このため、木造のように、筋交いや耐力壁がLDKの変な位置にでてきたり、建物のコーナー両側にガラス面をとれなかったり、また、2階の梁のスパンは2間(3.6m前後)しか強度的に難しいが、SEであれば5M以上でも楽に飛ばせます。
また、この工法の場合は構造計画から考えることで、あえて構造材を見せてもきれいなおもしろい仕上がりになります。
今打合せ中の家はだいたい12月から1月ごろ外構も入れると2月いっぱいくらいで完成ですが、工法以外でも、見所はいっぱいです。
LDKは天井高2700mmの37帖で天井いっぱいまでのハイサッシュ。床は全面タイル貼。内装は珪藻土塗り。和室の舞台のようなステージに、全館空調、造作バスや造作シャワー室など・・・。外観もかなりイケてます。
僕も本当に楽しみながら打合せしているところです。
途中経過や完成写真などはぜひ載せたいと思っています。
SE工法を考えている方は、ぜひ建物を工事段階からでも見てもらえば、このSE工法の魅力がわかると思います。