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地下室のある家

007c4a0c.jpg地下室と聞くと、ホームシアターとか趣味の部屋だとか、普通の部屋とはなにか違った夢のある空間のような気がしませんか?
僕も今まで地下室は5件ほどやっていますが、いずれも面白みのある空間となっている。
地下室にもいろいろな工法があるが、僕が一番よいと思っている工法は地下専門業者○○○○の工法である。
通常地下室を施工するには、どうしても床その次に壁という順番でコンクリートを2回に分けて流しこむためにコンクリートに打ち継ぎがでてしまうため、そこから水が浸入する問題が発生してしまいます。防水剤や止水板を設置してもやはり限度があります。
しかし、○○○○の工法は工場であらかじめ鉄筋と地下部分の型枠を設置した箱を造り、現場でそれを落とし込むという施工手順である。そして、コンクリートは壁上部から流し込み、床壁と一体でコンクリートを打つためコンクリートの打ち継ぎがありません。また、止水はコンクリートの内側の鉄板であり半永久的なものとなっています。通常施工の地下室施工の場合防水剤を壁に塗るために廻りに作業できる巾をとらないといけないので、隣地境界からある程度離して計画しないといけないのですが、この工法では、工場で組みあがった内側の鉄板が止水のため、廻りはほとんどスペースをとらないため、狭小地でも有利です。
専門的なことを長々書いてしまいましたが、地下室内部ではほぼ一年中20℃程度という同じ温度 に保たれており、余計な換気をすることなく夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。また、コンクリートで囲まれているため、ピアノ室などの音を気にすることもない空間であり、建築基準法では容積率には1/3まで緩和されるので、特に都内などの狭小地には利用すべきです。
デザイン的にもドライエリア(空堀の空間)をパティオのようにとることで明るい開放感のある地下室となるのです。

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