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設計事務所とは

設計事務所とはどんなことをしているのか?一般の人からすると、建築士は全てデザインをする職業だと思っていると思います。
設計事務所は大きく3つのジャンルに分かれます。建物をデザインをする設計(これを意匠設計といいます。)、姉歯の件でよく知られることとなった建物の構造計算をする構造設計、そして電気・空調などの設備設計です。
割合としては、意匠設計が8割程度を占めると思われ、一番競争率の高い分野です。
建築は非常に奥が深く、専門知識が必要とされるため、このような分業化となっているのです。
また、意匠設計といっても、これもひとつではありません。デザインだけの事務所、図面だけを書く事務所、確認申請だけを行う事務所などです。
私はその中でも意匠設計。デザインの分野にいるのですが、以前は構造もやっており、RC造(鉄筋コンクリート造)やS造(鉄骨造)などの構造計算もしていました。
意匠はデザインを重視するため構造は意識せずとんでもないような形状を考えがちです。しかし、柔軟な考え方、発想、独自性を追及するなら、あまり構造を意識しすぎていては、おもしろい建物はできません。しかし、素人のような考え方では、建築士とはいえません。
逆に構造設計者は建物の構造をまず先に考えてしまうため、、デザインすることはでません。
それなので、私のような意匠・構造をやっているものは、とても珍しいことなんです。
私は、頭が柔軟なのか、性格なのかわかりませんが、全く違和感なく、この意匠と構造でデザインしています。
構造を理解しないままに無理なデザインをしたり、意匠性をわからず構造的な発想だけというのは、どうなのか。
デザイン性、無理のない構造 この両者は切り離せないことだと私は思っています。
なにか自分のPRになってしまい、訳がわからなくなってしまいましたが、設計事務所とはいろいろありますということでした。

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